免震U型ダンパー

特徴

1.高性能

安定した復元力特性で地震エネルギーを吸収します。 また、繰り返しに対する疲労特性にも優れています。

2.豊富なラインナップ

ダンパー部のサイズ、本数を自由に選べることで、建物形状に合わせた最適な設計が可能です。

3.優れたコストパフォーマンス

建築構造圧延鋼材の利用と、細部に至るまでの最適設計で、優れたコストパフォーマンスを実現しました。

4.優れたメンテナンス性

地震後の損傷程度が目視で確認できます。また万が一の地震後におけるダンパー部分の取替も可能です。

5.積層ゴムとの一体化が可能

別置型のほか、積層ゴムと一体化した製品もございます。

仕様

ダンパー部には、限界変形能力、降伏荷重により5種類用意しております。各種とも本数、配置を組合せることで性能を自由に設定できます。

■別置型免震U型ダンパー

製品仕様と性能

限界性能および水平性能は以下のとおり規定しています。( )内は基準値のばらつきを示しています。

形式 性能 ダンパーボルト
ダンパー
本数
一次剛性*1
(kN/m)
二次剛性
(kN/m)
降伏荷重*1
(kN)
限界
変形*2
(mm)
*3
(mm)
規定
変形
(mm)
サイズ 本数*4
SSUD40R×4 4 6,160 (±924) 100 115 (±17.3) 550 400 200 M20 4
SSUD40R×6 6 9,240 (±1,386) 150 173 (±26.0)
SSUD40R×8 8 12,300 (±1,845) 200 230 (±34.5)
SSUD45R×4 4 8,060 (±1,209) 128 193 (±29.0) 650 450 300 M22 4
SSUD45R×6 6 12,100 (±1,815) 192 290 (±43.5)
SSUD45R×8 8 16,100 (±2,415) 256 386 (±57.9)
SSUD50R×4 4 8,150 (±1,223) 144 234 (±35.1) 750 500 300 M24 4
SSUD50R×6 6 12,200 (±1,830) 216 351 (±52.7)
SSUD50R×8 8 16,300 (±2,445) 288 468 (±70.2)
SSUD55R×3P*5.6 3 7,130 (±1,070) 120 230 (±34.5) 850 550 400 M24 6
SSUD55R×4,4P*5.6 4 9,500 (±1,425) 160 307 (±46.1)
SSUD55R×6,6P*5.6 6 14,300 (±2,145) 240 461 (±69.2)
SSUD55R×8 8 19,000 (±2,850) 320 614 (±92.1)
SSUD60R×4 4 11,600 (±1,740) 196 462 (±69.3) 1000 600 500 M27 8
  • *1:温度変化および周期による一次剛性と降伏荷重の変化率は小さく、経年変化による一次剛性と降伏荷重の変化は無いので、大臣認定では考慮不要とされています。
  • *2:破断までの繰り返し回数が5回以上となる変形量。
  • *3:破断までの繰り返し回数が20回程度となる変形量。
  • *4:ダンパー1本あたりの接合部に使用するボルト本数。
  • *5:ベースプレート芯に対して個々のダンパー部反力の合力が偏心しているため、ダンパー部の偏心量を考慮してください。
  • *6:SSUD55Rx3P、SSUD55Rx4P、及びSSUD55Rx6Pについては、一次剛性及び二次剛性の基準値を、ある方向とそれに直交して配置した場合の荷重-変形曲線の和の1/2として定めていますので、建物においては両方向のダンパー部の数を同数にし、免震層を平面的にバランス良く設計してください。

復元力特性

■漸増載荷試験

下図に定期性能試験で得られた別置型免震U型ダンパー(SSUD55R×8)の復元力特性の一例を示します。

大臣認定番号等一覧

別置型免震U型ダンパー 大臣認定番号
MVBR-0621-1
積層ゴム一体型U型ダンパー 大臣認定番号
(積層ゴムは昭和電線式)
MVBR-0628~0631
「長周期地震動に対する免震材料の性能変化」
についての評定書
BCJ評定-IB0026-03

積層ゴム一体型U型ダンパーは品質管理及び製品の出荷試験の方法について、平成12年建設省告示第1446号(平成27年12月1日改正及び令和元年9月30日改正)に対応しております。